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イギリスの大手スーパーTescoが全ての廃棄食品を寄付に回すことを発表!

      2016/08/18

イギリスの大手スーパーTESCO

食品廃棄と飢餓問題を解決へと近づける素晴らしいニュースです!

イギリスの大手スーパーTescoが、国内の全800店舗で出る全ての余剰食品を慈善団体に寄付することを発表したそうです!

Tesco to Give All Unsold Food to Charity in its 800 UK Supermarkets

Tescoがイギリスの全800店舗で、全ての余剰食品を慈善団体に寄付する

5万トンの廃棄食品が1億回分の食事に!

残飯

Photo credit: Lunauna via VisualHunt.com / CC BY

Tescoはイギリス国内に800店舗以上展開する大手スーパーで、まさにイギリスの食卓を支える小売企業です。

そんなTescoが、食品廃棄と飢餓の問題に真剣に向き合い、慈善団体と協力する形で全店舗の食品寄付を開始しました!

Tescoでは2015年に全店舗で合計55,400トンの廃棄食品が出たので、もしこれが全て寄付に回るとすると、単純計算で1億回分以上の食事に相当します!

慈善団体と協力してプログラムを構築

この大規模な寄付プログラムは、既に食品寄付に携わってきた慈善団体と協力して構築され、フェアシェア(FareShare:食品廃棄と飢餓の問題を扱うイギリスの慈善団体)が運営する Community Food Connection(余剰食品の処理に迫られる店舗マネージャーと、余剰食品を貧困層に支給したい慈善団体を繋ぐシステム)というプログラムによって運営され、さらにこのCommunity Food Connection はアイルランドの社会的企業「フードクラウド」(FoodCloud:余剰食品を処理したい店舗と、余剰食品を使いたい慈善団体をマッチングさせるオンラインサービスを提供する会社)が提供するマッチングアプリによって、店舗と慈善団体のスムーズな繋がりが実現されるそうです。
このプログラムは、名付けて「フェアシェア・フードクラウド(FareShare FoodCloud)」と呼ばれ、現在イギリス国内の5,000以上の慈善団体に登録を呼びかけています!

大手企業が既に食品寄付に尽力してきた慈善団体と協力してプログラムを構築するというのは素晴らしいですね!
このフェアシェア・フードクラウドを使うと、その日その日で出る廃棄食品を店舗がネットで告知でき、必要とする慈善団体が連絡を入れて決められた日時に取りに行くことができるそうです!

フェアシェアの代表Lindsay Boswellさんは、「Tescoという、真剣に余剰食品問題に取り組も企業と連携して、私たちの店舗レベルでの寄付システムを拡充できることを大変喜ばしく思っています。FareShare FoodCloud は私たちの協働の結果自然と誕生し、既に900万回分の食事を貧困層の人たちに提供しています。」と語ります!

半年間の試験運転で5万回分の食事を寄付することに成功

Tescoのプログラムは既に14の店舗で半年に渡って試験導入され、22トンの食品(凡そ5万回分の食事に相当)を寄付することに成功したそうです!

これは、もしTescoの2015年度の廃棄食品55,400トンが全て寄付に回されたら、単純計算で1億回分以上の食事がもたらされることを意味します!

Tesco社のCEOデーブ・ルイス氏は、「私たちは、食べられる食品は何一つ捨てられるべきではないと考えます。これが、私たちが全ての店舗でいかなる余剰食品も廃棄されないよう尽力する理由です。」と語り、「お客様がこの問題を真剣に考えていることは知っています。Tescoの店舗のいかなる余剰食品も、これからは地元の慈善団体に寄付され、必要とする人たちに行き渡らせることができます。」と語っています。

2017年までに全店舗で食品廃棄ゼロを目指す

このプログラム既に2016年3月に、マンチェスター、バーミンガム、サウザンプトン、ポーツマスといった15の都市で運用が開始され、4月にはリーズ、レスター、ケント、ミッドランド地方西部に拡大されます!

Photo credit: farouq_taj via VisualHunt / CC BY-NC-ND

イギリスの大手スーパー Tesco
Photo credit: farouq_taj via VisualHunt / CC BY-NC-ND

そして、ルイスCEOによると、2016年中に全国800以上の大型店舗で運用され、2017年中にそれ以外の全店舗に拡充し、食品廃棄ゼロを目指すそうです!

ルイスCEOはまた、国内の他の小売店にも フェアシェア・フードクラウド に参加するよう呼びかけており、このプラットフォームを業界全体で運用することを目指しています!

民間レベルで広がりを見せる食品寄付:モリソンやスターバックスも

Tescoは食品寄付を宣言する大手小売店としてはイギリス国内で2番目で、実は既に大手スーパーモリソンが Community Champions という独自のシステムで同様のプログラムを始めています。
アメリカではスターバックスが全7,600店舗で全ての売れ残り食品を寄付することを発表しており、フランスやイタリアでは国家レベルでの法律が制定され、余剰食品寄付の動きは世界中に広がりを見せています!

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余った食品を苦しむ人に支給すれば、飢餓問題は大きく解決するのではないか、という誰もが考えていたシンプルな解決策が、今まさに世界中で動きだしていますね!

日本でも早く同様の動きを取り入れたいところです!

引用記事
Tesco to Give All Unsold Food to Charity in its 800 UK Supermarkets
Tesco to give all unsold food to charity after finalising deal

Photo credit: Tesco PLC via Visualhunt / CC BY-NC-SA

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