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【野生トラの個体数が回復!】ネパールで野生トラの個体数が63%増加する

   

トラ

※2013年のニュースです

ネパールに生息する野生のトラの個体数が、2009年の121頭から68%増加し、198頭に達したとネパール政府調査機関が発表した。

調査は2013年2月~6月に渡ってネパールとインドに及ぶ600マイルの範囲で実施され、ベンガルトラの個体数が調べられた。調査の結果、ネパールの全ての国立公園でトラの個体数増加が確認された。

調査はTerai Arcエリア(インドとネパールに跨る14の自然保護区からなる野生動植物の貴重な生息エリア)も含まれる。Bardia国立公園の南西エリアでは、2009年に18頭だったトラの個体数が50頭に増加した。

2013年現在世界には約2000頭の野生トラが生息しているとみられており、そのうちの60%がインドに生息している。

2022年までにトラの個体数2倍を目指して

南アジアの国々では2022年までにトラの個体数を2倍に増やすことを目指しているが、野生トラは未だに密猟や生息域の減少といった危機に直面している。

ネパールの担当官は、2010年に各国政府の間で合意されたこの計画において、今回の調査結果はマイルストーンとなると述べた。

国立公園・野生動物保護局のMegh Bahadur Pandey長官は、「トラはネパールの貴重な自然の一部です。私たちはこの壮麗なネコ科動物が餌を狩り、繁殖する場所を持ち、そして守られるよう力を尽くします。」と語る。

トラの個体数回復には更なる努力が必要

何万頭ものロイヤルベンガルトラ(トラの中で最も個体数が多い品種)がバングラデシュ、ブータン、インド、ネパールに及ぶ地域に生息していたが、ここ数十年でその数は激減している。

トラの個体数激減は、森林の消失、生息域の減少及び餌を狩る環境の消失、違法な密猟や野生動物の闇取引が原因となっている。

カーディフ大学の研究では、トラの個体数の激減により交配の多様性が失われ、絶滅の危険性があると警告する。つまり、個体数がゼロにならなくても、一定の数を下回ることで交配が難しくなり、子孫が残せなくなるということだ。

ネパールでは、密猟の取り締まりなどを一層強化したことで、今回のように個体数の回復を実現することができた。他の地域でも、長年に渡る地道な努力で野生動物の個体数回復を実現できている例は多くある。
ヨーロッパの野生動物が個体数を回復!近年の動物保護活動が成果をもたらす

容赦ない密猟や森林伐採に対抗するのは骨の折れる作業だが、不断の努力はたしかに実を結ぶことも我々は知っている。私たちも野生動物の保護に意識を向けながら、着実に生態系の回復を実現していきたい。

引用記事:Nepal sees tiger population go up by 63% since 2009

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